チョイス新標準問題集化学Ⅰ・Ⅱ

大学受験-理系の必勝参考書

チョイス新標準問題集


チョイス新標準問題集化学I・II

著者:下田文雄、生田泰朗、前田由紀子(河合塾講師共著)
出版社:河合出版
定価:900円+税
本編全171ページ、解答編全104ページ

参考書一体型問題集で、本編と解答が別冊子となっていてとても使いやすいです。僕は学校でこっそり内職するのに使っていました。

標準問題集だけあって、中堅大学で定型頻出される問題が多く掲載されています。この問題集は学校や塾で、また自学習で内容を理解して、わかった!と思ったときに確認のために取り組める問題集です。覚えた原理や公式をさっそく使ってみるときに、あまりにも簡単な問題であったら意味がないし、難しすぎてもこれまた意味がないです。学習した内容の理解を深める教材として、この問題集は非常にオススメできる一冊です。また入試対策にも対応していて、各分野基礎→標準→発展問題の流れで構成されており、解説がほかの問題でも通用するように詳しく解説されています。
全体的に、いきなり入試対策!というよりはまずは内容理解を優先した問題集だと感じました。

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【本書の構成】
*基本まとめ:各分野の各セクションでポイントとなる項目を簡単にまとめてある。

*基本演習:基本まとめのポイントが理解できているかどうかを確認できる。基本中の基本しか載ってないので内容理解にはちょうどいい。

*基本演習解説:基本演習のすぐ後に解答・解説があり、解説という形をとりながらそのセクションでの重要事項をまとめている。ここでは問題を解く上でのテクニックや覚えておかなければならないことがまとめてある。

*実践演習:入試問題から厳選し、そのセクションのポイントを網羅する頻出問題が用意してある。応用力をつけるために発展問題も各セクションに一題はついている。

*解答・解説:実践演習の解答・解説は別冊子。解を導き出す過程や思考のプロセスを詳しく解説している。


~以下引用~

基本演習
次の物質の電子式を記し、分子の形を(ア)~(オ)から1つずつ選べ。
(1)H2O (2)NH3 (3)HCl (4)CO2
(ア)正四面体形 (イ)直線形 (ウ)三角形 (エ)三角錐形 (オ)折れ線形
液体の状態で、分子間に水素結合を形成するものを全て選び、その化学式を記せ。
(1)水 (2)二酸化炭素 (3)アンモニア (4)メタン (5)フッ化水素

実践演習
次の水溶液を、pHの小さいものから順に並べよ。なお、回答は記号で記せ。(長崎大)
(ア)0.1mol/lの塩酸水溶液。
(イ)水酸化物イオンの濃度が1.0×10-10mol/lであるような溶液(このときの水のイオンは積はKw=1.0×10-14〔(mol/l)2〕とする)。
(ウ)純粋な酢酸2.4gを水に溶かして、400mlとした溶液(このときの酢酸の電離度は0.01とする)。
(エ)0.05mol/lの塩酸水溶液50mlに、0.03mol/lの水酸化ナトリウム水溶液50mlを加えた混合液。

解答・解説
解答:[答えが書かれている]
解説:鉛蓄電池は、希硫酸にPbとPbO2とを浸し、これを導線でつないでつくられる。(右図{省略})
鉛蓄電池が放電すると、両極では次の変化が起こる。
負極(Pb) Pb+SO42-→PbSO4+2e-
正極(PbO2) PbO2+4H++SO42-+2e-→PbSO4+2H2O
この2式を加え合わせると、電池全体の反応式が得られる。
Pb+PbO2+2H2SO4→2PbSO4+2H2O
上の反応式から考えると、鉛蓄電池から9.65×104クーロンの電気量を取り出すと電子(e-)1molが移動し、1molのH2SO4が消費される。
鉛蓄電池を充電すると、放電の場合とは逆向きの反応が起こり、負極では、PbSO4+2e-→Pb+SO42-の変化が起こる。
1Aの電流を5分間通じると、その電気量は1×(5×60)=300(クーロン)となる。充電による負極の質量の減少量をw(g)とすると、2molの電子で1molのPbSO4(303g)がPb(207g)に変化することから、電気量の比=変化量の比の関係より、
300/2×9.65×104=w/303-207
∴w=0.1492(g)
テクニック:電池では、両極に起こる変化をイオン反応式で表すこと。次に、電子が移動する方向から正極と負極を判断するとよい。

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