トライアル物理

大学受験-理系の必勝参考書

トライアル物理


トライアル物理1―教科傍用
トライアル物理2―教科傍用

著者:数研出版編集部
出版社:数研出版
定価:Ⅰ;676円+税、Ⅱ;743円+税
全ページ

基本問題から応用問題まで、全てをこの1冊で網羅している問題集です。物理Ⅰ、Ⅱと分かれているので、問題量は十分です。

本書は学校で習った事項を簡単に確認できるような簡単な問題から、入試に出るような難しい問題まで、全てを網羅しています。内容は、各分野ごとに分かれている中で更にテーマごとに細かく分かれていて、まずは重要事項のまとめがあります。ここで学習した内容を復習することができます。それが終わったら、Pre-Tryの導入問題で公式の使い方を確認するような簡単な問題が1ページ分ついています。答えはすぐ下にありますので、すぐ確認できます。次からは例題に移り、問題らしい問題となってきます。学校のテストで点取り問題として出るような易しい例題です。次にやっとtryA(トライアルA)基本問題、tryB(トライアルB)学習問題となっています。ここからは骨のある問題も出てきますので、特に計算問題は注意しましょう。難易度は多少Bの方が難しく感じそうですが、Aの問題が複合しているだけで、本質を見抜けばスラスラ解けるような問題となっています。その本質を見抜くのが意外と大変なんですけど。これらは入試問題の入口の問題ですので、しっかり理解すれば発展問題も解きやすくなります。各テーマごとに用意されている問題はこれで終わりですが、各分野の最後にtryC(トライアルC)発展問題がついています。これは大学入試に直結するような難しい問題なので、これを解いて実力を試しましょう。
全体的にこれ1冊で十分な問題演習はできますが、入試対策の演習には少し物足りないところがあります。これを終えて、十分な実力をつけてから他の標準問題集や難問題を解くのが効率的だと思います。

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【本書の構成】
*要項:各章で扱う内容をはっきりとつかんでから問題演習に取りかかれるように、各章の初めに「要項」を入れた。

*Pre-Try(導入問題):本格的な問題に入る前に、その準備として基本的な知識を確認する問題として入れた。

*例題:代表的な型の問題を例題として取り上げ、解法の要領を「考え方」に記述し、その後に「解答」を入れた。

*トライアルA(基本問題):教科書の基礎的な知識を理解・記憶したか、基本的な思考力を身につけたかを試す問題を中心に扱った。

*トライアルB(学習問題):「トライアルA」で得られた知識や思考力が確実なものにできたかを確認するような標準問題を扱った。

*トライアルC(応用問題):各分野毎の総仕上げとして、いくつかの内容が複合された問題や探求の過程を通して応用力を養成できるような問題を扱った。

*答えの部:自習によって問題を解く時、正解が得られたかどうかを確認してもらう目的で、末巻にトライアルの答えだけをまとめて掲載した。別冊解答・解説集で詳しい解説は載せてある。