理系標準問題集 数学

大学受験-理系の必勝参考書

理系標準問題集 数学


理系標準問題集数学―新課程版

著者:小島敏久
出版社:駿台文庫
定価:1000円(税別)
問題59ページ、解答解説編231ページ

さすがは駿台文庫の数学問題集。難関大学受験者をターゲットにした問題集です。

理系で難関大学を狙う受験生が多く通う駿台予備校。その駿台が出している数学の標準問題集ということで興味があり買ってみましたが、中身はやはり難関大学を狙う受験生の問題集という感じがしました。中には標準的な問題も多少ありますが、全体的に難問で構成されています。問題はほとんどが有名難関大学の過去問で、計150問掲載されています。問題の上には問題のテーマと目標回答時間が書いてあるので、それを目安に解いてみましょう。解答解説はさすが駿台といった感じです。問題を解く上でここを理解していないと解けないよとか、この段階を踏むのが大切とか、要所要所にポイントをつけています。それとは別に、各問題に解法のポイントがついていて、そこで問題の本質をつかみます。中堅以上を狙うのであれば、本書のように難問題を多く集めた問題集は1冊は持っていた方がいいでしょう。
そこで言いたいのは、この問題集を何度も解くなら他の標準問題集を何度も解いた方が実力はつきます。本書のように、難問奇問が多い問題集は、わからなかったら深く考え込むのではなく解答を見て理解し頭を柔軟にする方が使い方としては効果的だと思います。標準問題が完璧だという人はこれに思いっきり時間を割くのもいいですが、偏差値が65に到達していない人はまずは標準レベルの頻出典型問題を解きまくりましょう。

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【本書の構成】
*理系2次対策問題を150題集めたので、1日4題解いていけば、1ヶ月あまりで終えることができるようにした。

*各大問には、<整数と除法・25分>のようにその問題のテーマと目標回答時間が示してあるので、必要なテーマの問題を指定時間内に効率よく勉強することができる。

*解答解説では、まず標準的な解法を示し、次に可能な限り別解を示した。

*問題を解くにあたって本当に重要なことを「解法のポイント」として各大問の解答・解説の最後に簡潔にまとめた。これは駿台予備校での講義のエッセンスと言ってもいいものである。