環境作りの大切さ

大学受験-理系の必勝参考書

環境作りの大切さ


環境作りは自分のモチベーションを維持するために一番大切なことと言ってもいいかもしれません。勉強が大好きで仕方がないという人はどんな環境で勉強しても集中できると思うので気にすることはありませんが、大抵の人は志望大学に合格するために勉強していると思います。合格が決まっていれば勉強なんてしないで遊びたいですよね?しかしながらどんなに遊びたくても合格が決まるまでは油断できません。と言っても、生活の中には誘惑をする物が数え切れないほどたくさんあります。おそらく家の中が一番誘惑が多いんじゃないですか?テレビや携帯、ゲームや雑誌に本、眠くなればベッドで寝れるし、美味しそうな匂いがすればご飯を食べたくなるし、実は家で勉強することは一番非効率的だと思います。

勉強は自分が一番集中できる環境でしなければ集中力が続きません。というのも何か物事を考えている時に他のことに意識がいってしまうと脳の中が混乱してしまい今までやってきたことの記憶が薄れてしまうからです。記憶が薄れるということは、もちろん知識の定着は難しくなります。何も誘惑のない、自分が一番集中できると思うところを早く見つけましょう。

集中できる場所を見つけられたとしても、同じ場所で同じことをし続けるのも集中力が続かない1つの原因でもあります。90分ごとに休憩をとっているからといって1日中同じ場所で勉強していても目に入る光景が変わらないため飽きてしまいます。勉強に飽きなくても、体がその場所に飽きてしまうのです。だから、部屋、カフェ、ファストフード、学校や塾、様々に場所を変えて集中力を切らさないようにしなくてはいけません。さらにそこで90分という時間で区切ったら結構管理が面倒臭いです。

また、環境というのは場所だけではなくて、時間もそのうちに入ります。人間が連続して集中できる時間というのはそう長くはありません。長くても精々90分です。だから大学の授業は1限分が90分で構成されているし、どんなセミナーでも講演でも90分ごとには必ず休憩があります。これを超過して勉強していても次第に集中力が切れて、他のことを考え始めたり、頭に入らなくなってしまいます。なので1日のうちに今日はこれだけはやろうとざっくり決めたとして、90分の中でいかにその通りに進められるかがキーとなってきます。逆に予定を立てる時も1回分が90分だとして考えたほ方が予定は立てられやすいでしょう。

そして、一番面倒くさいのが人間関係の環境作りです。特に高校生ということもあって、友達関係が一番厄介になって来るでしょう。友達だから一緒にいるのは当たり前とか、一緒にいることが大切、とか思ってませんか?結論から言うと、そんな綺麗事どーでもいいんです。受験勉強での最短距離は、勉強して合格することです。そこに友達と絡んでいる時間は必要ありません。
よく、「みんなで勉強会をしよう」とか「今度一緒に勉強しようぜ」とか耳にしますが、これは僕から言わせると1人でいるのが寂しいから誰かと一緒にいたい意志の弱い人間です。友達と一緒に勉強した方が効率がいいのは、勉強にやる気がない頃か学校のテスト勉強だけです。受験勉強となったら友達なんて一切必要ありません。逆に友達と一緒になんて言ったら友達のペースに巻き込まれてプレッシャーを感じるか、自分のペースに持ち込めたとしても友達が飽きてしまって遊びに行こうとか食べに行こうとか誘惑してきます。そんな人のためにあなたがわざわざ時間を割く必要はありません。もし、あなたが友達を誘ってしまう立場なら今すぐ心改めて一人で無駄な時間なく勉強することをすすめます。

友達いなかったんじゃないの?とか寂しい高校生活だったんだね...とかそう思うかもしれませんが、僕は僕なりに高校生活は楽しかったし、学校や塾の友達は同期の中では1番多い方でしたよ。学校の先生からは問題児として要注意人物的な目線で見られていましたが、そのおかげで有名になれて同期の子とはどんどん友達になれました。
友達といっても、わざわざどっか遊びに行ったり食べにいたりはしませんでしたし、一緒に勉強など考えたことありませんでした。勉強するときは常に1人でしたから。計画の立て方でも言いますが、受験勉強はスピードが大切です。そのスピードというのは自分の勉強スタイルに合ったスピードです。そのスピードを落としてしまったら合格は遠ざかるでしょう。スピードというのは自分ひとりでいるときにしかペースは保てません。だから勉強は1人でやるのです。僕はそのためにしつこい友達は自分から縁を切りました。残酷だと思いますが、自分を犠牲にしてまで付き合うほどの友達ではなかったし、むしろ自分を理解してくれて一生付き合って行く友達というのは無理に人を誘いに来ません。

また、1人で勉強するための自習室でも邪魔してくる人がいます。何時になったらどこどこ行こうぜとか、一緒に帰ろうぜとか。結論から言うと、その人に付き合う必要はありません。勉強のキリがつくのは時間ではありません、自分の進度次第です。一緒に帰るとなるとみんなが集まるのを待ったり、みんなでとろとろ歩いて帰ったり、まー無駄な時間が多いです。そんな時間があったら電車の1本でも2本でも早く乗ってさっさと帰ってしまった方が自分のためです。そっちの方が結果的に時間は生まれるし、ひとりで歩きながら今日学習したことの復習もできますし。
断りづらい場合や、どうしても一緒に帰りたいとしつこい場合は、自分が勉強が終わるのを待たせて自分が帰る時間になったら帰ればいいんです。または自分がわからないことを質問できる友達と一緒に帰ったりした方が自分のためです。あなた自身が有利な立場にいないと無駄な時間を膨大に過ごすことになってしまいますよ。仮に電車1本遅らせて20分ほど無駄な時間を過ごすとします。それが1ヶ月続けばおよそ600分の無駄な時間を過ごすことになります。600分というのは10時間です。1日とちょっとの勉強時間を無駄にしているのです。それが30分とか1時間とかになって数ヶ月に渡れば、もうお分かりですよね、ライバルとはかけ離れてしまいます。

最後に、ある本にも書いてありますが、授業が終わってだらだら教室に残っている人は意識の低い低レベルの学生か、志望大学の設定が低い学生かのどっちかです。あなたがその人たちの犠牲になることはありません。このサイトを見ているということは、少なくとも受験勉強をするにおいて参考書で自学習を効率的にやりたいという人でしょう。だったら勇気を出して友達に「勉強するから早く帰るよ」というのです。本当の友達なら、こんなこと言われて嫌いになる人はまずいません。
それと、自分が勉強しているときは友達のことを友達だなんて思わないようにしましょう。みんな自分を犠牲にする邪魔者だと思ってください。ちょっとひどい言い方ですが、自分が受験の合格に確実に近づくためには、自分の時間は誰にも邪魔されてはいけないのです。ただ、決して態度には出さないように注意しましょう。あくまで邪魔者だと思うだけで、本当の意味での邪魔者ではないし、あなたの真の友達ですから。