センター対策の勉強法

大学受験-理系の必勝参考書

センター対策の勉強法


国公立の2次試験は受けなかったのですが、センター試験は一応全科目平均8割近くとれたので自信を持って勉強法を紹介させていただきたいと思います。

センター試験は時間との勝負です。短時間で正確に、いかに多くの問題を解けるかが勝敗を分けるポイントとなってきます。どの教科でも問題数がとても多く普通に解いていたら間に合いません。センター試験の勉強を始める際、まずは答えを合わせるということより時間内に解き切ることを目標に取り組んでください。正確性はその次です。正確性に集中してしまったら問題を解くスピード練習ができないからです。まずは、点数は気にせず定められた時間内に答えを出せるように練習しましょう。また、問題が解けてもマークシートの塗りつぶしにも気をつけなければいけません。特に数学なんかは塗りつぶす数字と答えの数字をごっちゃにして間違えるケースがとても多いそうです。センター試験は問題自体はそこまで凝った問題や難問奇門は出ませんが、教科書に載っていることなら当たり前のようにわかっていてスラスラ解けないと8割突破は難しいでしょう。ここで8割と示したのは、国公立大学やセンター利用する中堅~難関私立大学を受験するときの一つの目安となるからです。8割を超えていないと、これらの大学合格は難しくなってしまいます。

試験当日、スピード勝負でサクサク問題を解くためにはやはり似たような問題を何度も何度も繰り返し解くことが大切です。過去問を過去何年分か解くのでもいいですし、センター対策用の問題集も各出版社から山のように販売しています。何でもいいのでとにかく量をこなして基本~標準問題の答えを、定めた時間内で解ききる練習をしましょう。センター対策の項目のセンター試験 赤本のページでも紹介しますが、過去問を解くなら教学社の赤本か、河合出版の黒本をオススメします。

余談ですが...赤本にしろ、黒本にしろ、あのボリュームで880円って安すぎますよね。過去問載っけてるだけだから安いのかもしれないけど、安すぎて受験終えて4年経つ今でもビックリするわ~。。大学の教科書やネット関連の本なんて3000円~5000円するのが当たり前だから、久々に見て驚きました!笑

以下より教科ごとの具体的な勉強法を書きたいと思います。

英語・センター本試験


文系、理系問わず全受験生が受験すると思われる英語の勉強法です。問題数は50問程度で、80分、200点構成で問題が組まれています。第1問、第2問はともに英語の基礎問題ばかりで特にこれといった勉強法はありません。しかし、基礎問題なのでスピードと正確性が必要です。内容は、発音・アクセント問題、話者の意図を問う問題、文法・語法・イディオム問題、会話、文章並び替え問題、が出題されます。対策としてはそれらの問題集を買って反復練習することで力がついてきます。簡単な問題だからこそスピードと正確性を、何度も問題を解くことによって身につけなければいけません。この第1問、第2問ともに時間をかけずに確実に満点を取れるようにならないと英語本試験は厳しいです。
第3問から最後の第6問までは、中長文や表・広告などの内容理解がメインです。これら英語長文は、当時を思い出すととにかく長いという印象しかありません。たくさんの英語を短い時間のなかで解き切るには、ずばり一度読んだだけで内容を理解しなければいけません。あー、この文章はこんなことを言いたいのか!というざっくりしたものではありません。文章のどの辺でどんなことを言っていたかまで細かく内容を掴んでないといけません。これらの対策は各大学の試験のように線を引いてとか、一問ごとに選択肢を理解してとかではありません。先にも言ったように、一度で内容理解まで達しなければいけないので、一度で読み切ることが必要です。まずは短めの文章でいいので、一度で読み切って内容を理解する練習から始めましょう。短めの文章の理解なら速読英単語がオススメです。短めの文章理解ができてきたら、長めの文章内容理解になりますが、これは文の構造、組立、流れ、などの理解と多くのスキルを要求されるので、英語長文を解釈するための本ビジュアル英文解釈がとてもいいと思います。それらをやってみて、実力がついてきたと思ったら実際に過去問を解く段階になります。センター試験の英語長文は、難しい英文ではないので、毎日英語の文章を体に浴びるくらいしておけば集中出来ると思います。外国語は慣れがないと途中で嫌になり挫折してしまいますので訓練を重ねましょう。
余裕があったら最後に第1問、第2問の見直しができる時間まで作れると完璧です。

数学・センター試験


数学は理系なら必ず受験するでしょう。数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B、各60分100点構成で、問題数はそれぞれ大問4問です。ただし、数学Ⅱ・Bは第3~6問のうち2問選択式なので注意しておきましょう。単純に計算して、大問1問を15分で解ければいいのですが、問題によっては分数が出てきて計算量が膨大になることもあるのでそのことを頭に入れておきましょう。数学Ⅰ・Aは理系受験者なら結構誰でも時間内に解き切れる人は多いですが、数学Ⅱ・Bの方が凝った問題が多く出題される傾向があり、一筋縄ではいかない印象があります。そのため60分で解き切るのは結構ハードです。数学Ⅱ・Bの対策としては、センター試験独特の問題の癖というのがあるので、それをいち早く掴むことにあります。なので過去問を解いてなれる他ないのですが、強いて言うならば、問題を一瞬で図形に示したり、グラフにできるかです。センター試験は表やグラフなど問題用紙に記載していないので、自分で表すしかないのです。問題の意図を掴んでしまえば、あとは代入方式である程度は解けるので、求められているものをわかりやすく解釈出来るように訓練しておきましょう。言葉だけで理解しようとして問題を解くのは逆に時間の無駄になります。
数学を8割突破したいなら、Ⅰ・A、Ⅱ・B計200点と計算し、そのうち160点取ると考えたほうが無難でしょう。現実問題Ⅱ・Bを8割とるのは結構難しく、平均点もⅠ・Aに比べたらガクッと下がります。だからこそ、Ⅱ・Bは6~7割でいい代わりにⅠ・Aは満点をとれるよう訓練しなければなりません。理系受験者ならそのほとんどが全て解ききるため正確性があれば必ず満点はとれます。しかもその正確性は計算ミスとマークミスさえしなければ必ずとれるので、過去問、基礎問題集を何問も解きまくりましょう。

理科系・センター試験


理科系科目は60分100点で構成されています。科目は、化学、物理、生物、地学の4つがありますが、まあ地学を受けるといった受験生は聞いたことはありませんし、一般的な理系学科受験なら、化学、物理受験が普通だと思います。化学生命学科や、医学科、看護学科などを受験する場合に限り生物を指定するところはあります。何を受験するにせよ、大学入試の2次試験対策をしていればセンター試験の問題はスラスラ解けると思います。全体的な難易度は、やさしいと言っていいでしょう。だからこそ時間内に解ききる受験生が多いので正確性が求められます。理科系科目は数学に比べれば、そこまで計算の込み入った問題が出題されるわけでもないので、比較的簡単に思えるはずです。しかし、そう思うからこその落とし穴があり、用語や言葉を問う問題も出題されます。2次試験ならこんな基本中の基本問題出ないだろうと高を括っているとセンター試験で痛い目に会う可能性もありますので、まんべんなく教科書に載っている特に太字の部分は意味と中身を理解するようにしましょう。あとは、単純な問題も出ることは出るので、こんな簡単に答えが出るの?と思って難しく考えてしまわないようにしましょう。その結果間違えるケースもあります。簡単すぎる問題もある程度解き慣れておくことも対策のひとつかもしれません。

国語・センター試験


国語は80分200点で問題数は40問にみたない程度の数で構成されています。大問は4つに分けられていて、評論文、小説文、古文、漢文が出題されます。僕は完璧な理系人間で、ここで胸張ってこれをやればセンター国語は大丈夫だ!とは言えないのですが、秋から本番にかけてウナギのぼりに点数が上がっていったので、おそらく信じてもらっても大丈夫だと思います。理系人にとっては理論的に答えが1つに絞れない国語というのは、天敵の存在だと思います。文章を書いた人の意図する答えを選ばなくてはいけません。なので評論文では下手に自分の理論を持ち込んだり、小説ではストーリーに感情移入してはいけません。あくまで客観的にならなければいけないのです。古文や漢文ではセンターレベルなら機械的に答えが出るので、覚えるものを覚えてしまえば数学みたいに答えを一つに絞れます。あとはどのように答えを出すのに至るかというプロセスですが、次に紹介する参考書で読解法やコツを学び、赤本と問題集で反復練習を重ねれば高得点も狙えると思います。
センター試験のツボ
マーク式基礎問題集
ちなみに僕は夏頃のセンター模試で100点に満たなかったですが、秋には2つ受けたうち片方は100点を超え、もう片方は120点をとれて、冬にあった直前模試では140点前後だった記憶があります。そして本番では全体で140点を超たくらいの点数でした。漢文は満点でしたよ!

英語・リスニング


リスニングは解答時間30分、問題数25問、得点50点、といったように1問2点の配点で、かけられる時間は平均するとだいたい一問1分でしょう。
第1問は6問で構成されており、中学生でも解けるような簡単な問題しか出ません。逆に言うと、これを落とすと周りの受験生と大きく差がついてしまうため確実に取らなければならない問題です。対話問題として出題されているため、片方がしゃべり終わった時点でどんなことを言っていたか通過点を把握しておかなければなりません。僕はこの第1問を解く時は、一人ずつ発言が終わるたびに絵や図を書いて選択肢と一番合ってるものを選んでました。
第2問は計7問構成で、2人の対話を聞き、最後の発言に対する相手の応答として相応しいものを選ぶ問題です。これは、対話の内容、流れを理解した上で各選択肢の意味も掴んでいないと解けません。音声が流れる前に各回答の内容をさっと確認しておきましょう。その選択肢の意味を掴むのに時間をかけすぎると問題が始まってしまい混乱してしまうので、速読で意味が理解できてないといけません。また対話ということで、実際に自分がその対話をしているイメージを持てるように対話問題を何度も解きましょう。その話の流れの中で自分だったら何と答えるかある程度はっきりしていればこの問題は簡単に思えるはずです。
第3問Aは計3問でこれまた対話問題です。各問題に一つの対話が流れて、それに対する質問に答える形式です。問題が始まる前に、質問文に目を通して、対話の何について聞かれているのか理解しておきましょう。この時点で選択肢まで目を通す必要はありません。音声が流れ始めたら対話を聞いて、質問に対する答えを探します。最後に選択肢と自分の答えとを照らし合わせて一番合っているものを回答しましょう。
第3問Bは計3問で、長めの対話を聞きそれに対する答えとして6つの選択肢から3つ選ぶといった内容です。対話の場面と、問いが日本語で書いてあるので、一瞬で目を通して、用意してある絵や図を見ておきましょう。音声が流れ始めたら、問いと絵や図を見ながら選択肢に対する答えを探しましょう。
第4問Aは計3問で、第3問Aと形式は同じですが対話ではなく説明という形で英語が流れます。これも選択肢には目を向けず、質問に対して音声の中で答えを探しましょう。
第4問Bは計3問で、第3問Bと形式は似ています。ただし、これには絵や図はなく、対話ではなく一人の人がずっと喋っています。個人的には一番苦手な問題でした。まず、問題が始まる前に質問文3つに目を通し、内容を理解しておきます。この時選択肢には目を向ける必要はありません。その3つの質問を頭に覚えておきながら長い英語を聞き、それらに対する答えを探します。答えがわかったらすぐ選択肢を見るのではなく、自分でわかるようにどこかにメモをとっておきましょう。そして音声が終わってからゆっくり選択肢と自分のメモとを照らし合わせて答えを選びましょう。

センター試験のリスニングの特徴は、音声スピードは決して早くはありませんがテンポが早い印象はあります。それに追いついていける集中力と、選択肢や質問文を一回目を通すだけで理解できる力が高得点をとるためには必要となります。集中力もサッと内容理解できる力も、似たような問題を何度も何度も解くことによって自ずとついてきますから、過去問や対策問題集を買って繰り返し解きましょう。